いい人症候群
いい人症候群とは、人を喜ばせなければという強迫的な思いが選択を支配し、自分の必要が視界から押し出されてしまう状態を指す呼び名です。英語圏では、心理学者ハリエット・ブレイカーが著書の題名にした The Disease to Please(喜ばせ病)という言い方で知られています。
ブレイカーがこの言葉で指したのは、人を喜ばせることが、もはや「選んでしている」ことではなくなった状態です。考える前に引き受けている。反射でその場を丸くおさめている。誰かを不機嫌にさせたかもしれないと思うと不安が走り、自分が何をしたかったのか確かめる前に、直しに動いている。
その下には、認められていれば安全だ、誰かの落胆はすべて自分が招いた問題だ、という信念があります。この信念はたいてい幼いころに形づくられました。養育者の機嫌を保つことが、本当に子どもの世界を穏やかにしていた時代に、です。反射だけがその状況より長生きしたので、同僚の軽い苛立ちさえ、本物の脅威のように響くのです。
「症候群」や「病」という言葉は、きつく聞こえるかもしれません。これは「強迫的」の言い換えであって、診断名でも、その人の欠陥でもありません。このパターンは生き延びるために身についた習慣で、身についた習慣は、動いているところが見えるようになれば、変えていけます。
思い当たることはありましたか。
2分の無料タイプ診断を受ける →思い当たることはありましたか。 2分の無料タイプ診断を受ける
関連する用語
参考文献
- ハリエット・ブレイカー(2001年)『The Disease to Please: Curing the People-Pleasing Syndrome』(「いい人症候群」の英語圏での原型となった本)。
最終更新 2026-06-12
