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闘争・逃走・凍りつき・迎合

闘争・逃走・凍りつき・迎合は、脅威を感じたときに神経系が自動的にとる四つの反応です。闘争は押し返し、逃走はその場を離れ、凍りつきは固まって待ち、迎合は相手をなだめます。四つ目の迎合を名づけたのは、セラピストのピート・ウォーカーです。

体が危険を読み取ると、かつて機能した反応に手を伸ばします。闘争は脅威に立ち向かう。逃走はそこから離れる。凍りつきは動きを止めてやり過ごす。迎合は、相手の機嫌を取り、合わせ、役に立つことで、危険そのものを鎮めようとする。どれも決断ではありません。考えるより速く発火します。

ピート・ウォーカーは複雑性トラウマの研究の中で、迎合を四つ目の反応として名づけました。子ども時代に闘うことも逃げることも安全にできなかった人の一部が、周りの人をなだめることで脅威を管理するようになった、という観察です。逃げられない子どもにとって、気分の荒れやすい大人を落ち着かせておくことが、手の届く唯一の生存手段でした。

迎合を、闘争・逃走・凍りつきと同列のストレス反応として捉え直すと、「人に合わせすぎること」の見え方が変わります。性格の弱さではありません。凍りつくことや逃げることと同じ、体の防衛の働きです。ただその矛先が、かつて機嫌イコール安全だった相手に向いているだけです。

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参考文献

  • ピート・ウォーカー(2013年)『複雑性PTSD 生き残ることから生き抜くことへ』(第四のトラウマ反応としての迎合)。

最終更新 2026-06-12