不安型愛着
不安型愛着とは、相手が離れていく気配や不機嫌のサインに常に気を張り、つながりを保とうと働き続ける関係のパターンです。親密さは心地よいのに壊れやすく感じられ、相手の顔色を細かくうかがうようになります。
不安型愛着は、ジョン・ボウルビィとメアリー・エインスワースにさかのぼる愛着理論で説明されるパターンの一つです。温かい日もあれば、そっけない日や、感情に飲み込まれている日もある。そんな一貫しない養育の中で形づくられやすいとされます。そうした環境の子どもは、常にアンテナを立て、大人の様子を読み、温かさが戻ってくる行動を探すようになります。
大人になると、短い返信に「何か怒らせたかな」と不安になったり、会話を思い返して自分の失言を探したり、大切な人が黙り込むと胸の奥が低くざわつき続けたりします。根っこにあるのは古い恐れです。気をつけていないと、このつながりは切れてしまうかもしれない、という。
これは人に合わせすぎるクセの温床になります。「いいよ」と言うこと、その場を丸くおさめること、自分の必要を後回しにすることが、危うく感じられる絆を守る手段に思えるからです。このパターンは、愛を近くにとどめるために神経系が学んだ戦略です。本音を出しても関係は壊れなかった、という証拠が集まるにつれて、少しずつゆるんでいきます。
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参考文献
- ジョン・ボウルビィ、メアリー・エインスワース:愛着理論(1960〜70年代の基礎研究)。
最終更新 2026-06-12
