← 用語一覧へ

エンパス

エンパスとは、他人の感情を自分のことのように強く感じ取り、その場の空気ごと引き受けてしまう人を指す通称です。自分を表すために使われるラベルであって、医学的な診断名ではありません。

ピリピリした部屋に入った瞬間、誰も何も言っていないのに胸が締めつけられる。友人の落ち込みが、そのまま自分の落ち込みになる。こうした感覚を持つ人が、自分を「エンパス」と呼ぶことがあります。自分と他人のあいだの境界がどれほど薄く感じられるか。その実感を言い当てた言葉です。

はっきりさせておくと、エンパスは通称であって、正式な診断名ではありません。指している中身は多くの場合、HSP(いわゆる「繊細さん」)的な感受性の高さと、人の顔色をうかがうことが習慣になっている状態の組み合わせです。迎合反応(フォーン反応)を身につけた人にとって、場の空気をいち早く読むことは、かつて自分を守ってくれた生存スキルでした。

人の気持ちを深く感じ取れること自体は、直すべき欠点ではありません。問題になるのは、相手の感情に自分の感情が押し流されて、自分が何を望んでいるのか分からなくなるときです。どこまでが自分で、どこからが相手か。その線を少しずつ覚えていくこと、そして拾ってしまった感情の一部は相手に返していいと知ることが、回復の入り口になります。

思い当たることはありましたか。

2分の無料タイプ診断を受ける →
解説記事を読むいい人症候群のサイン:優しさと、何が違うのか

思い当たることはありましたか。 2分の無料タイプ診断を受ける